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水虫とは
水虫は、カビの一種である白癬菌が皮膚の角質層において繁殖して起こる感染症です。白癬菌は、角質などに含まれるたんぱく質であるケラチンを栄養にしています。
もっとも感染しやすい部位は足です。足の水虫に感染している患者数は約2000万人だと言われます。
靴のなかは、高温多湿で蒸れやすく、汗が乾くと皮膚温が低下します。この環境が菌の繁殖を促します。とくに、蒸れやすい革靴・長靴・ブーツなどを履くことが多い方は発症しやすいと言えます。
足以外にも、手をはじめ身体の至る部位に感染することがあります。
水虫の原因
発症している方からの感染
水虫を発症している方の皮膚からはがれ落ちた角質に生息する白癬菌が付着することで、感染します。そのまま、さらに蒸れやすい靴を履くなどすると発症します。
とくに感染源となりやすいのは、公衆浴場・スポーツジム・プールなどの不特定多数の方が行き来する場所にある足ふきマットやスリッパです。感染した家族が家で使うマットやスリッパからも感染します。
白癬菌が足の裏についたとしても、すぐに足を洗い乾燥した状態を保てば、発症を避けることができるので、神経質になりすぎる必要はありません。
水虫の治療法
塗り薬
足水虫の治療の基本は、外用抗真菌薬というカビを殺す塗り薬です。塗り薬には軟膏・クリーム・液体など、さまざまな剤形があります。
再発防止のために、改善しても3か月~半年程度、続けることが大切です。
- クロトリマゾール
- 硝酸ミコナゾール
- 硝酸イソコナゾール
- ケトコナゾール
など
内服薬
内服薬であれば、塗り薬では届きにくい爪のあいだなどに有効成分が行き渡ります。そのため、治療期間が短くなる傾向にあります。ただし、副作用や、相互作用のおそれがあり一緒に飲んではいけないお薬が多いなど、デメリットもあるため、慎重に選びます。
- イトラコナゾール
- 塩酸テルビナフィン
など
水虫の予防法
感染する環境を避ける
銭湯・温泉・プールなど、感染しやすい場所を避けるのが一番の予防です。しかし、これらをまったく利用しないというのは難しいものです。バスマットやスリッパを自宅から持っていくことで、ほかの方と共用することを避けることなどによって予防することができます。
感染のおそれがあれば、清潔にする
銭湯・温泉・プールなど、感染しやすい場所に行ったあとは、自宅に帰って足をきちんと洗いましょう。皮膚や爪が乾燥すると、白癬菌は繁殖しやすくなります。そのため、洗ったあとはしっかりとクリームなどで保湿しましょう。
自宅で改めて足を洗うまでに、白癬菌が付着した自分の皮膚がはがれ落ちてしまう可能性もあります。そのため、部屋を掃除して清潔に保つことも大切です。
高温多湿の環境をつくらない
白癬菌が繁殖しやすい高温多湿の環境をつくらないように気をつけましょう。
白癬菌が足の裏についてもすぐに発症するわけではありません。しかし、そのまま革靴・長靴・ブーツなどの密閉性が高い靴を履くと発症しやすくなります。高温多湿になりづらい靴を履くのがおすすめです。
また、使用した靴を毎日しっかり乾燥させることも予防につながります。